DVモラハラ夫との出会い 最初は優しく甘い恋愛だった

こんにちは、らうです。
モラハラ夫との出会いは「自分の失敗を恥じる性質」の私にとって向き合いたくない黒歴史。
今思えばもっと小さな違和感を大事にしなければいけなかったと思う。
しかし思い出しても、同じ人なのか・・と心が苦しくなる。
多くのモラハラ夫ブログにはあまり出会いが書いてない気がする。
それもわかる気がする。自分の汚点。気持ちが悪くなる。
私たちは長い間友人だった。
あまりお互いのことは深く語らないけど、知ってる人。そういう友人だった。
私の不幸で一気に距離が縮まってしまった。
距離がなくなった時、私たちはおかしくなっていった。
あの人の第一印象は「なんか変わってるけど、優しくて楽しい人」
爽やかにニコニコして、気を使って話しかけてくれる。
時々豪快に子供のように笑う。
話が面白く、会話のテンポが良く、周りが一気に明るくなる。
「なんか変わってるけど、優しくて楽しい人だな~」というのが最初の印象だった。
『なんか変わってるけど』
そう感じたのは、こんなに人気者に見えるのになぜか闇があるような発言だった。
「俺には友達がいない」
「本当は俺はきっとみんなから嫌われてるんだ・・」
「みんないなくならないと言っていなくなるもんだよ。」
と寂しそうに私に語っていた。
(どのへんでそう思うんだろう・・・・?)
(友達がいないって、じゃあ周りの人たちはなんなんだろう?)
「そんなことないと思うけど?羨ましいくらいに人気だと思うよ?(笑)」と答える私に
なぜか寂しそうな顔をする。
とにかく「謎の人」という印象で、たしかに深く知ってる人はいないようだった。
女の子がたくさん寄ってくる、モテ男
とにかく女子がよってくる。
子供、中学生、女子高生、大学生、主婦、おばちゃん、おばあちゃん。
年代問わず気さくに話しかけ、笑いが絶えない。
いろんな年代の女子をワクワクさせる話術があった。
背が高く、手足が長く、細くてソフトマッチョ。
切れ長の目、高い鼻。
やんちゃで豪快。目立ってしまう華のある人だった。
自分の事はすべて「秘密」でミステリアスな人。
「この人はすごいモテそうな感じだな。」と思うのと同時になぜか
「気をつけなきゃ」と思っていた。
なぜそう思ったのか、理由はわからない。
私が人生のどん底にいる時に、支えてくれた
私はある事がきっかけでこれ以上の苦しみがあるのか・・・
そう思える日々を過ごしていた。
すべてのものが灰色に見えた。
暗い部屋で座り込むほどにショックな事があり、このままではきっと鬱になってしまうかもしれないと思えるほどに、誰が見ても疲弊していた。
ギリギリだった。半年苦しみ続け、もがいていた。
私の精神が壊れる一歩手前で、彼が突然私に寄り添い始めた。
「大丈夫か?このままじゃお前鬱になってまうで?そんなん見てられへん・・・」
「なんでそんな我慢してるん?辛いって聞こえてくるよ?俺も辛いよ・・」
「なににそんな怯えてるんや?大丈夫、らうが笑顔になれればなんとかなるで!」
「辛いなら辛いって言っていいんやで・・・泣いたってええやん」
この先の人生が真っ暗闇だったのに、彼が私の辛さに気が付いてくれる唯一の人だった。
「辛いときはいつでも連絡してくれてええで。いつでも待ってる・・・。大丈夫や。なんも気にせんでええねん」
「いい子でいる必要はないで。もっと自分らしく生きればええねん」
「らうはそのままで十分すぎるほど頑張ってると思うで・・・」
「そんなに頑張らなくてええねんで・・・みんな自由に生きてるで」
「今までよう頑張ってきたと思うわ・・・大変やったな。もう平気やで」
なんでこの人には、言ってないのに私が苦しんでる部分がわかるんだろう?
なんで自分でもわからなかった部分を慰めてくれるんだろう。
「らうが笑っていられるなら、俺は幸せや」
「俺はお前を幸せにできるかわからないけど、俺はお前がいたら幸せだってことはわかる」
「一重がコンプレックスっていうけど、俺は二重が嫌いやねん。らうはめっちゃタイプの顔やで(笑)」
「大丈夫!なんとかなるやろ♪」
どんなに泣いても、愚痴を言っても、常に穏やかに話を聞いてくれた。
「大丈夫だよ」といつも私をなだめた。
答えてくれる返事はどれも私の考え方では思いつかないような
前向きで、破天荒で、ぶっとんでて、とても楽しそうに聞こえた。
こんなに頼りがいのある優しい人がいるのか・・・と私は驚いた。
この人といれば今までの常識で凝り固まった自分から抜けて、面白おかしく自由に楽しく生きられるかもしれない。
すごく心配してくれてる。愛されてる。
そう思った。
私にとって彼は希望だった。
ずっと沈み続けた沼から救い出してくれた。
胸を締め付けられるほど好きだったあの鮮やかな幸せ。
それまでの人生で一番、私はあの人に夢中になった。
思い出すたび鮮やかな幸せから、殴られるあの「死の恐怖」へ何度も戻る。
これ以上薄汚いものはないものを見るような目で、私を睨みつける。
なぜ・・・。なぜなの?
私がいけないの?ごめんなさい。なぜなの・・・
逃げれなかった原因は恐怖が大きく締めているが
「あの人は本当はいい人なんだ!!」という私の思い込みたかった気持ちのせいでもある。
信じたかった。
好きになった自分も、優しかったあの人も。
関連記事:私の寂しさに初めて気が付いてくれた!と思った人の正体は、モラハラ夫だった
まとめ
とにかくものすごく優しかった。私はあの人が大好きだった。
怒る事など一度もなかったし、受け入れてもらえないという事がなかった。
信頼していた人に死の恐怖を感じるまで追い詰められる絶望。
自分が情けなすぎて、負けたくなかった。頑張りたかった。信じたかった。
それが余計にモラハラを悪化させた。
でも何度か、理由がわからない「・・・ん?」と感じる何かがあった。
コレ!というものがないのだけれど、なんとなく一瞬
ヒヤッと冷たい風が、「細く」通り過ぎる。
「ん?なんだ?気のせい?」と思う程度の違和感。
その自分の感じたちょっとした違和感を大事にしなければいけなかった。